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治療人数
こんばんは、中川です。


以前にお世話になった鍼灸の先生から「1日ひとりで診るなら、15人程度が良いよ」
と伺ったことがあります。この数字は全く同感で、それくらいが一番後に疲れが残りません。

鍼灸治療をたくさん行った時の疲れ方はなんだか独特です。マッサージが肉体的な疲れを覚えるのに対し、
鍼灸は、身体の芯が消耗する感じで頭もボーッとしてきます。
(この場合の鍼灸とは、東洋医学的な脈診問診をして繊細な手さばきをする鍼灸を指します)

昔、医院で鍼灸のバイトをしていて、1日40~50人ほど鍼灸をしていました。
主訴と大小便食事睡眠をサッと聞き、脈を診て、手足に鍼をして、腹、肩、腰と散鍼(サンシン)とお灸をして、1人10分ほどです。力など全く使いません。何も考えず、手が勝手に動く感じです。

でも、クタクタになっていました。終わると何も話したくありません。
何に似ているでしょうか。勉強して頭をたくさん使った後に近かったでしょうか。
いや、もっとですね。50人なんて時は、命が削られる感じでした。
こんなことをもし10年も続けたら、いくら健康でも死ぬ気がしました。

今は、おひとりずつ丁寧に治療をしたいので、40分~1時間の時間を頂くようにしています。治療そのものはもっと短くて済むのですが、お話をちゃんと伺いたいからです。ですから1日多くて十数人です。

最近は嬉しいことに(本当に!本当に!)来院される方が増えてきました。質を落としたくありません。でも、命も削りたくありません。

いかに、スタッフ一丸で治療に当たるかを真剣に考えることをしたいと思います。
そろそろ、ひとりヒーロー引退です。ひとりで抱え込む時期は終わりつつあるようです。

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shinkyuunakagawa

Author:shinkyuunakagawa
京都府右京区西院の鍼灸院です。

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