こんにちは
今日から診療開始です。
今日一日で気づくのは、お正月休みで調子を句津している人が多いことです。
忙しく働いて、やっと休みになって気が緩んで、でも、お正月も用が有ったりして。
さて、少し話が変わります。
私たちは、治療前には必ず脈を診てから問診し、終わりはまた脈を診ています。
他の鍼灸院では脈なんか診なかった、何を診てるのか、とお聞きになる方も多いです。
たしかに、不思議かもしれませんね。
脈診は診断の中心となるのですが、
①脈動の位置=浮沈、②一呼吸あたりの脈拍数=遅数、③脈の密度=虚実、④脈の往来の滑らかさ、リズム=滑濇
を基準としています。
これら基準となる綱目を組み合わせ、治療のための診断をします。
その上で、問診をするのですが、これも主訴だけ聞くわけでは有りません。大小便や食事、睡眠なども聞きます。
むしろ、これらの情報が主訴よりも重要だったりします。
例えば、眠れている人と眠れていない人では同じ主訴でも、予後が違います。
それに、声の大小や動作の緩急も、経過を知る上で大事にしています。
治療後は声が通るようになりますし、動作も滑らかになります。また、治療を続ける内に、声や動作が日常的に良くなっていきます。
つれづれと書きましたが、鍼灸は見立てひとつで全く効果が違うものです。
最近は、鍼灸も業界全体のレベルがどんどん低下しているように感じます。
診断がおろそかになり、触って解る、痛いところだけやるもの、という風潮が強くなってきました。
痛いところだけするのは簡単ですが、何かすごく勿体ない気がします。
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