2010-06-30(Wed)
こんばんは、中川です。
東洋医学に基づいた脈診と問診から、診断をつけて治療をする・・来院される方の”死ぬまで活きる”を真にお手伝い出来る鍼灸師、いや、鍼灸医が育ち、活躍し、羽ばたいていく。
鍼灸中川はそんな鍼灸院になりたいです。
鍼灸師はほとんど食べていけないというのが常識です。鍼灸大学を出たとしても、やっていけるかは解りません。
ひとりでも難しいのに、そんな鍼灸医の集団を作るなんて非常識です。
でも、最近は”やれるんじゃないか”と思っています。何故かは解りません。
ただ、鋤柄君の静かなヤル気も、そう思わせてくれる要因となっています。
チームでやればいけます。
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2010-06-29(Tue)
こんばんは、中川です。
治療を受けて頂く方の態度は、だいたい2通りです。お話をされるか、お休みになるかです。
どちらもうれしい「患者さんとしての作法」です。どちらも気を許して下さっている感じがするからです。
院内は安全なくつろげる場にし続けたいと思います。往診も移動鍼灸院ですから、何を話しても漏れない安全な場を創っていきたいですね。
2010-06-27(Sun)
こんばんは、中川です。
私は落語が好きでCDでよく聴きます。一番好きなのは桂米朝です。
話して聴かせる芸、自然に話して笑わせる・・よく考えたらものすごく難しいことと思います。
桂米朝の語りは、なんだかすーっと入ってきて、情況が目に浮かび笑わせてくれる気がして好きなんです。
でも、昔見たNHKの番組で、自然に話すのに驚くほどの準備と稽古をされてる様子が放送されていました。
強烈な落語への愛と、自然に見える芸の難しさを感じました。
私の理想は、自然に簡単そうに治療して、はたから見て「私にも出来そう」というのが理想(妄想に近い)です。
でも、自然そうに装うのは、はたから見て「私にはしたくない」と思わせるほど、かっこ悪いです。
せめて、その場が気持ちよく、治るかもと希望を持って頂けるようあがき続けたいと思います。
芸事は難しいですねえ。
2010-06-26(Sat)
こんばんは、中川です。
週に数回、京都府の亀岡、八木方面に往診に行きます。毎回ではないですが、9号線沿いのうどん屋さんで遅いお昼ごはんを食べます。
月に3回くらい、注文は決まって、ざるうどんにかしわ天とごはんです。貧乏性(?)なのでネギとショウガを多めに頂きます。
今日始めて、レジの方に「いつもどうも」と言われました。これで私も常連様です。
ところで、私にも何軒かいきつけの飲食店が有ります。お昼は忙しいのでよく食べに行きます。
各々、注文するものはほとんどいつも同じです。
からあげ定食、ギョーザ定食、ハンバーグランチ・・・、
これがぐるぐる回ります(健康を謳う職業として恥ずかしいローテーションです)。
一時は違うものを頼んでみたりしたのですが、すぐもとに戻りました。
あっ、ダイエットも1週間で自主的に休止中です。お腹もすぐもとに戻りました。
2010-06-26(Sat)
こんばんは、中川です。
今日は両親の治療日です。実家でも治療をするのですが、どうしても気持ちが弛むので、毎週1回、木曜か金曜日に院に来てもらって治療をします。
好きなことをやらせてくれた親に、好きなことをさせてもらえるのは嬉しいことです。
もともと私は父のように警官になりたいと思っていました。小さいころから、かっこいいと思っていましたからね。
それがよりによって鍼灸師!場末の小汚い2階あたりでやっているような職業なんて! いや、これが20年前の偽らざる周りの反応でした。でも、鍼灸を専門にする大学が有ると聴いて、何が何でも行きたくて、親に無理をさせたように思います。授業料もなかなかでしたからね。まあ、感謝です。
鍼灸院の理念は”死ぬまで活きる”です。私も含め、院に関わる人すべてが死ぬまで活きるのです。
でも、先ずは両親に死ぬまで活きて欲しいですね。その時まで活き活きしていて欲しいです。
2010-06-25(Fri)
こんばんは、中川です。
来院される方のお話を伺うのもなかなか楽しく勉強になります。
仕事の楽しみのひとつです。
今日も介護に関するお仕事の方が来院されてました。
介護は肉体労働ですよと仰ってましたが、伺っていると、丁寧な心配りの必要な、とても知的な仕事だなと思いました。同じ仕事、同じ介助でも、相手その人にどのような心配りをするかで全く違うものになるんだなと感じます。
真剣にご自身の仕事をされてる方のお話はとても刺激的です。私はこの人くらい、仕事に真剣だろうか、楽しんでるだろうか、なんてことを考えるきっかけになるからです。
今日のお話も、私は相手のことをどれだけ受け止めているか、技術のみになって心配りを忘れていないか、考えさせられました。
答えは例によって出ないのですが。
2010-06-24(Thu)
こんばんは、中川です。
以前にお世話になった鍼灸の先生から「1日ひとりで診るなら、15人程度が良いよ」
と伺ったことがあります。この数字は全く同感で、それくらいが一番後に疲れが残りません。
鍼灸治療をたくさん行った時の疲れ方はなんだか独特です。マッサージが肉体的な疲れを覚えるのに対し、
鍼灸は、身体の芯が消耗する感じで頭もボーッとしてきます。
(この場合の鍼灸とは、東洋医学的な脈診問診をして繊細な手さばきをする鍼灸を指します)
昔、医院で鍼灸のバイトをしていて、1日40~50人ほど鍼灸をしていました。
主訴と大小便食事睡眠をサッと聞き、脈を診て、手足に鍼をして、腹、肩、腰と散鍼(サンシン)とお灸をして、1人10分ほどです。力など全く使いません。何も考えず、手が勝手に動く感じです。
でも、クタクタになっていました。終わると何も話したくありません。
何に似ているでしょうか。勉強して頭をたくさん使った後に近かったでしょうか。
いや、もっとですね。50人なんて時は、命が削られる感じでした。
こんなことをもし10年も続けたら、いくら健康でも死ぬ気がしました。
今は、おひとりずつ丁寧に治療をしたいので、40分~1時間の時間を頂くようにしています。治療そのものはもっと短くて済むのですが、お話をちゃんと伺いたいからです。ですから1日多くて十数人です。
最近は嬉しいことに(本当に!本当に!)来院される方が増えてきました。質を落としたくありません。でも、命も削りたくありません。
いかに、スタッフ一丸で治療に当たるかを真剣に考えることをしたいと思います。
そろそろ、ひとりヒーロー引退です。ひとりで抱え込む時期は終わりつつあるようです。
2010-06-23(Wed)
こんばんは、中川です。
ちょっと2日ほどブログをお休みしていました。パソコンから打てなくなっていました。
鋤柄君が打てるようにしてくれました。料金未払いじゃありません。
ところで、最近暑くなりましたね。
脈が沈んで弱くなる、身体がとても重い。だるい、といった軽い”暑気あたり”の症状をおこしている方がここ数日多くなっています。
東洋医学的な診断をする鍼灸をしていると、季節ごとに症状が少しずつ、しかし明確に変化するのを感じます。
季節によって得意、不得意が誰でもあるんだなと感じます。
ちなみに私は8月末から9月が苦手です。
2010-06-20(Sun)
こんばんは、中川です。
私の手、親指と人差し指、中指の指腹はだいたい黒いです。日曜だけ薄れます。
火のついたお灸を、患者さんの身体からつまんで外すからです。
(高さと底辺直径1.5センチほどの三角錐状の「知熱灸」というお灸で、火をつけ、熱いと感じるところで取ります。お灸はこの知熱灸と、糸のような細さにお灸をひねりツボにお灸をする「糸状灸」という方法をしています)
毎晩、3本の指が黒いのを見て、今日も仕事が出来たな~とホッと一息入れます。
直接つまむもんですから、熱くないの!?と質問されることもあります。でも、これがモグサの特徴なのか、柔らかい熱さなんですよね。
死ぬまで黒くいたいものです。
2010-06-19(Sat)
こんばんは、中川です。
最近ちょっとだけですが、ダイエットをしています。
体重の数値はさして気にならないのですが、お腹がちょっと・・・。
野菜(とくにモヤシ)中心のメニューで、炭水化物は毎食おにぎり1個まで。夜遅くの食事の場合のみ炭水化物無し、といった具合に決めておきます。それで1週間の表を作り、それが出来た時は○、余分なものを食べた時は×を付けるようにしています。
×といっても罰則は有りません。○のときは一人にやつきます。
結構満腹になります。日ごろが食べすぎなんですね。身体が要求する以上のものを食べているようです。ストレス食いな感じです。食物中毒ですねえ。
始めて実は1週間経ってません。お腹も引っ込むか、うーん、まだですね。
でも、食べ物の有り難味が少し実感できる、ここ最近です。
2010-06-17(Thu)
こんばんは、中川です。
私は本を読むほうです。とくに仕事の分野では、私学の大学に行く程度のお金を本に使いました。
でも、何回も読むのって限られていますね。
そんな中で、私の治療方法である井上系経絡治療の『脈状診の研究』という本が有るのですが、学生の頃から何百回と読んだ本です。内容はもちろん書き方まで難解な本で、初めは全く理解できませんでした。日本語なのに漢文より難しく感じたくらいです。
鍼灸は理論なのだ、診断なのだ、という内容です。鍼灸師でもこの本を読んでいるのは0.1%にも満たないでしょう。それくらい超マニアックな本です。
書き写して、実際にやってみて失敗して、ポイントを先生に伺って、うろこが目から落ちて、解った気になって、またもや失敗して・・ずっとこの繰り返しです。
今日も仕事が終わった後、無性に読みたくなって読んでました。大学でこの本に出会って19年になりますが、発見が有ります。本と真剣勝負してる感じです。
書き込みだらけの本です。表紙もボロボロになりました。死んだらお棺に入れてもらいます。
2010-06-17(Thu)
こんばんは、中川です。
最近、新規の患者さんが増えています。今月の新患さん人数は開業以来、最多記録となりました。
今日だけでも3人の問い合わせを頂きました。
本当に有り難い、震えるほどです。
全く患者さんのいない時もありましたので、鍼灸中川に来たいと思って下さったことにただ感謝のみです。
昔は新規の患者さんが来て下さることをひたすら望んでいました。でも、なかなか来て頂けませんでした。
たまにいらっしゃっても、すぐ来院されなくなりました。
気持ち良いです、効果が有りそうです、と陽気にされる方に限ってすぐ来院されなくなりました。
新患さんを望むうちは新患さんは無く、患者さん数を増やそうとすると患者さんは増えず、と何か禅問答のようですが、そういう事に気が付いたのはここ1、2年ほどのことです。
今、治療を受けて下さっている患者さんに出来る限りのことをしよう!と決意をしたのが半年前です。
信頼を下さっている皆さんです。こんな恩人を大事にしないで、新患さんも無いです。
このホームページも今いて下さる患者さん向けなんです。
信頼を下さる皆さんは、絶対に倒れて欲しくないし、やりたいことが出来るお体になって頂きたい。
今になって新患さんが増えている理由は解りません。ただ、今いて下さる患者さんを大事にしたいと思うようになってから、新患さんが増えてきたように思います。
自分の健康のファンになる鍼灸中川ファンクラブです。健康講座をはじめ様々なことをしてまいります。
来院されている方の入会が優先です。
2010-06-16(Wed)
こんばんは、中川です。
今日は月1回のビジネスセミナーに参加しました。
みんな責任を持って自分の仕事をやる人達なので、いつも刺激的です。
正直なフィードバックを返してくれるのですが、言われてイヤだなと思う反面、強く有り難さを感じます。
鋤柄君は自主的に参加してくれ、自分のをやりたいことを模索中です。
2010-06-15(Tue)
こんばんは、中川です。
今日はオズ分院を貸して下さっているご夫婦(会計も見て頂いてます)と昼食会でした。
会場費をお支払いしつつ、今後の方針について聴いて頂きました。
聴いて頂くだけで元気になります。応援を頂いてます。
2010-06-13(Sun)
こんばんは、中川です。
昨日から、茨城県で開催された医史学会という学会に出席してきました。
発表もやって来ました。
ここ2週間ほどは勉強をしました。
久し振りにやりきった感じです。
ただ、いつもこんな勉強するのはイヤですが・・。
2010-06-11(Fri)
こんばんは、中川です。
論文で調べていくと、知っているようで曖昧だったことがたくさん見つかります。
勉強できることが沢山有ります。
でも、この前の論文を、知り合いの漢方もやっている医師の方に見せたら、難しくてチンプンカンプンと言われました。まあ、マニアックかもしれませんね。ちょっと寂しいですが。
2010-06-10(Thu)
こんばんは、中川です。
今日は空手の練習日です。
論文もありますが、こういう忙しい時こそ身につく気がします。
練習するごとに、身体の動きの面白さに感嘆します。
そう言いつつ時間が有りません。週末の学会は迫っています。
この緊張感が良いんですよね。
2010-06-09(Wed)
こんばんは、中川です。
論文追い込みです。もうひとふんばりです。
こうやってやり込むのも必要です。
・・と思い込もう。
2010-06-08(Tue)
こんばんは、中川です。
私の先生は、月に5回以上の勉強会をしています。鍼灸院をしながらです。
私の所属している勉強会は、上の人ほど勉強しています。
入会時のハードルはさほど高くありませんが、かなりの、しかも一生の勉強は覚悟する必要が有るようです。
でも、人様の身体を触るのですから、それなりの勉強をする覚悟は要ると思います。
鍼灸は触れば出来るものでは有りません。針金ともぐさのみで治療をするのですから、かなりの覚悟と勉強が要るように思います。
鍼灸だけでは食べていけないというのが常識です。おかしな常識。
でも、鍼灸の良さのほんの一部でも発揮できれば、十分に貢献が出来るものです。
2010-06-06(Sun)
こんばんは、中川です。
今日は、鍼灸の勉強会でした。
これから治療を勉強していく人むけの勉強会です。
講師として出ましたが、やはり、鍼灸は感覚のみで出来るものでは無いなと思いました。
診断が有ってはじめて、ツボが取れるし、必要な施術が解るものと思います。
勉強会って、講師をやるとより勉強になりますね。
2010-06-05(Sat)
こんばんは、中川です。
今日は、名古屋にて開催されている東洋医学会に出席してきました。
聞きに行くだけなんて面白くありませんから、発表もしました。
鍼灸や漢方について発表し議論する学会です。大きな学会でいくつもの会場が有り、それぞれ100人ほどの聴衆がいました。
私は「中国伝統医学における”肘”の病證について」という演題で発表をしました。
臨床にすぐ直結するというより、ちょっと基礎的な発表でした。少しずつ積み重ねです。
来週の日曜は医史学会という学会で、今度は脈診に関する研究発表をします。
すこーし厳しい日程ですね。来週も徹夜続きな気がします。
2010-06-04(Fri)
こんばんは、中川です。
明日は午後から学会に行くので休みです。
その分だけ月曜から今日までのスケジュールが詰まることになりました。
夜はレジュメ作成なので、ちょっとハードです。
まあ、詰めてやる時が有ると、その時はしんどいですが、いつも後で進歩出来る気がしています。
たまにはやりきります。
2010-06-04(Fri)
こんばんは、中川です。
今日も一日働けました。自営で一日中働けるというのは有り難い事です。
自分の仕事が、いや、自分が必要とされているという思いがうれしいです。
開業してから、どんな時間の予約でも受ける、日曜も予約を入れるなんて時期もありました。
仕事が無くなるのではと怖かったので。
今も1週間のうち7日間、仕事のことを考えています。でも、来院して下さる方を思い浮かべてのことですから、
とても楽しいものです。
必要とされること、必要とされると感じること、が私には必要です。
2010-06-02(Wed)
こんばんは、中川です。
週末発表のレジュメがもうすぐ終わります。
枚数は8ページほどですが、いつもながら仕上げは徹夜になります。
今回も連日、徹夜に近い状態です。
たまに何してるんだろうと思います。
基礎的な研究なので、すぐさま臨床に結びつかないのですが、せめて役に立つものを書きたいですね
2010-06-01(Tue)
こんばんは、中川です。
今日いらっしゃった新患さんは19歳の方でした。
はじめは顔が強ばり、口数も少なかったのですが、治療が終わってみると、明るくなっていました。
鍼が痛いんじゃないかと怖かったのだそうです。
そうですよね。鍼って痛いと思いますよね。
しかし、痛い鍼に効果は有りません。
また、深く刺せば良いというものでもありません。
私が痛い鍼が駄目なんです。
私は痛いのも嫌ですし、深い鍼もされたくありません。
刺した鍼にさらに電気を流すところもありますが、電気鍼は、大学でされてから大嫌いです。
私自身も、しんどい時、自分の身体を労わりたい時には、心地良くて体調が良くなることをして欲しいんです。
痛いのなんて論外です。
鍼は刺すのみではありませんし、刺す場合も痛みを感じないことが必要に思います。
今、自分の治療方法を見ますと、結局、自分のして欲しいことを治療方法に選んでいる気がします。